2011年10月25日火曜日

新刊:シオニズムの解剖

昨日には書店に並んでおりましたが、本日付けで『シオニズムの解剖:現代ユダヤ世界におけるディアスポラとイスラエルの相克』が出版されました(手に入れそこねました)。

シオニズムの解剖: 現代ユダヤ世界におけるディアスポラとイスラエルの相克シオニズムの解剖: 現代ユダヤ世界におけるディアスポラとイスラエルの相克
臼杵 陽

人文書院 2011-10-25
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章立ては以下の通り。
個人的にはシオニズムに関しては、深入りすると極めて生々しい世界に突入してしまうので横から眺めているだけなのですが、日本には意外に(失礼)研究者がたくさんおります。
ご関心がある方は手に取られてはいかがでしょうか。
個人的にはこれから宗教シオニズムの流れ、特にラビ・クックの研究がどんどん出てくれば、と期待しております。


序章 シオニズムを解剖する 赤尾光春・早尾貴紀

Ⅰ 帝国の衰退とユダヤ政治の展開
忘れられた世代と場所 鶴見 太郎
「イディッシュ労働者」運動としてのブンド 西村 木綿
民族自治から主権国家へ 森 まり子  

Ⅱ ホロコーストからイスラエル建国へ
アメリカ・ユダヤ人とシオニズム 池田有日子
カタストロフィ・シオニズム 野村 真理

Ⅲ ナクバという遺産
国家の起源にどう向き合うか 金城 美幸
〈イスラエルの原罪〉を書けるか 村田 靖子

Ⅳ 入植のエートスとイデオロギー
一〇〇度目の流刑地としてのエレツ・イスラエル 赤尾 光春
死と贖いの文化――フロンティアのメシア主義者 今野 泰三

Ⅴ ユダヤ文化産業におけるヘゲモニーとカウンター・ヘゲモニー
シオニズムの映画的表象 四方田犬彦
クレズマーはシオニズム(と資本主義)に抵抗するか ? 平井  玄

Ⅵ 現代思想とイスラエル問題
バイナショナリズムの思想史的意義 早尾 貴紀
現代思想におけるシオニズムと反シオニズム 合田 正人

日本におけるシオニズムへの関心の端緒 臼杵 陽


なお、関連する書籍として、同じ編著者による書籍を挙げておきます。

ディアスポラから世界を読むディアスポラから世界を読む
赤尾 光春 早尾 貴紀 臼杵 陽

明石書店 2009-06-30
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